授業は全て英語で行われます。聞き取れないからといって、「俺はなんてダメな生徒なんだ…」と落ち込んだり、「とにかくYesと言っておこう…」と弱気になったりしないで下さい。例えば、友人や家族と日本語で話すときも、意外とまともに聞き取れていないものです。「え?」「なに?」「なんて?」と聞き返すことなく会話が成立することはありません。「英語だから聞き取れないのだ」というのは半分正解ですが、日本語であれ英語であれ、聞き取れないときがあって当然なのです。会話の中で聞き返すやり取りがない方が、むしろ不自然です。
「聞き返す」ことで、「あなたの言うことをちゃんと聞こうとしているよ」というアピールにもなり相手も安心します。英会話の授業で習う全てのことに先立って、まずは以下のような聞き返しの表現をしっかり覚えてください。そしてためらってはいけません。なるべく間髪入れずに聞き返してください。
● Could you say that again? (もう一度言ってくれませんか)
● Could you say that slowly? (ゆっくり言ってくれませんか)
英語が苦手な人も恥ずかしがらずに気軽に参加してください。英語を話す時は別人を演じる感じでやるといいと思います。私は消極的で口数の少ないタイプでしたが、カナダではポジティブでお喋りな人間になりました。最初は無理してそう演じた部分もあったのですが、次第にそれが英語を話す際の素になってしまいました。英語の方が、日本語で言えないようなことをズバズバと言えてしまえるんですね。妻と結婚できたのも、そんな英語のおかげだったのかもしれません。本当に不思議です。
授業の前に「英語モード」のスイッチを入れて、ちょっとでも積極的な自分を演じてトライしてください。最初は「できなくて当たり前」です。その代わり、下手なりにも「話そうという意欲」を強く持つことです。また、気の利いたことを言う必要はありません。気の利いたことや難しいことを(恰好つけて)言おうとすると口数が減ります。まずは当たり前のことでも、取るに足らぬことでも、どんどん気にせず言うことです。
昔話になりますが、カナダに留学した当初、一々挙手をして発言しようとしていました。それが発言する際のルールでありエチケットだと思っていたからです。しかし、そんな日本での常識は全く通用しませんでした。他の国からの留学生は、そんな私を余所にどんどん思いついたことを即座に発言していきます。「そんなこと一々発言するかね」みたいなしょうもないことや、「今日は寒いですね~」みたいな議論とは全く関係のないことも、とめどなく次から次に飛び出します。しばらく馴染ぬまま途方に暮れていましたが、よくよく考えてみれば、目的が「会話力の習得」である以上彼らが正しいということに気づきました。とにかく口を開いて量を話すことが大前提であり、授業とは「話す機会の奪い合い」なのだということです。それ以来「賢く見られたい」という欲求やプライドは捨てて、子供のようなシンプルで無味乾燥した内容であれ、気にせず発言するようになりました。「センスのある簡潔な一言」よりも「平凡なことでも長々話し続ける」方が、スピーキングの訓練としては効果的なのだということを理解したわけです。
また、日本では分からないときは「黙っている」という習慣(悪習)がありますが、英語圏の国では、はっきり「分かりません」と意思表示します。それも一つのちゃんとした意見とみなされます。むしろ黙っていると、「どうしたの?」「具合いが悪いのか?」と追及され、余計にバツの悪い思いをします。"No idea."(わかりません)や"For some reason."(特に理由はありません)、"Just because."(何となくです)でもいいので、しっかり意思表示してください。
授業の内容としては、文法事項はおそらくある程度理解していると思いますので、日常会話から、様々なトピックを取り上げてディベートをしたり、簡単なプレゼンテーションをしてもらったりもします。とにかく、「話す機会が多く持てること」を大前提に、アカデミックな内容にも触れていければと思います。将来的に留学を考えていたり、英検などの検定試験で高得点を目指したり、リスニング力を強化したい生徒に、非常に有効なクラスです。
中学・高校英会話クラス概要 (2019 /12 現在)
1. 選択制
※ 必須ではない。
※ 時間的な余裕やスピーキングの必要性などを考慮して決めてほしい。
2. クラス
※ 中学クラスと高校クラスの2つを設ける(が、極端に参加者が少なければまとめて行う)。
※ 週1回。1時間半。
※ 中学の部:(TBD)。
※ 高校の部:時間割を参照。
3. 授業料
※ 月15,000円<平常授業 非受講者>
※ 月 5,000円<平常授業 受講者>
※ テキスト1冊を購入する予定。
4. 受講資格
※ 受験や検定試験だけではなく、大学や就職、その後の人生にまでしっかり使えるリスニングとスピーキング力をつけたいという強い意志のある者。
※ 平常授業がきちんとこなせている者(単語の試験や毎回の復習など)。
5. 注意事項
※ 学校や幼児教育のようなゲーム性のある授業ではない。
※ CDを聴いたり記事を読んだりしての議論、またエッセイ課題など、ただ単に話すだけではなく他の3技能も必要。
※ 教室に入室後の日本語の使用は厳禁。
※ 沈黙も厳禁。
6. 講師
※ Kimi Estela (奥さん)
※ 彼女の第一言語はスペイン語であり、英語は第二言語である(日本語は第三言語)。なので、ネイティブ信奉者には向かない。
※ タイプ的にはカナダ英語。イギリスのように堅く保守的でもなく、アメリカのように崩れ過ぎてもいない。オーストラリアやニュージーランドのように訛りもない。
※ カナダのWinnipeg大学卒。慶応大学大学院医学部卒。現在、健康長寿医療センターで認知症予防の研究をしながら、東京医科歯科大学にて英語指導も行う。
※ ほかの研究者の英語論文のチェッも任されている。また個別で彼らに英会話も教えている。
7. その他
※ どうしても彼女の都合がつかない場合、やむを得ず授業を休みにする場合がある。
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